陶芸窯って、家に置ける?

今日は、陶芸窯についてお話しようと思います。
終わりの方に、焼成サービスのことも書いてありますので、興味のある方はそちらもどうぞお読みください☆

ポーリッシュポタリーの絵付けをやってみたい!
教室を開いてみたい!

でも、家で器を焼くことってできるのかな?

と思う方も多いのではないかと思います。

結論から申しますと、

陶芸窯は家に置けます

マンションにも置けます

ただし、
どんな場所でも置けるわけではありません。

では、どんな場所に置けるのか?

陶芸窯を設置できる場所とは

①周りに物がない場所(お窯の周囲50㎝以内)
②換気ができる場所
③普段あまり過ごさない場所

大まかに上げるとしたら、上記の3点を押さえた場所なら設置が可能だと思います。
詳しく説明していきます。

①周りに物がない場所(お窯の周囲50㎝以内)

まず、どんなお窯でも、安全の確保は大前提です。
お窯を使用中の最高温度は1250℃ほど(ポーリッシュポタリーの場合)ですから、普段は想像もできないほどの熱さですよね。それを、家の中に置くのですから、少々の不安があるのは当然のこと。
現代の日本で流通している電気陶芸窯はとても優秀で、炉内は1250℃と高温になっても、外側(電気窯の外装?)は素手で触っても熱くないように作られています。なので、実際には周りの物が燃えるなどの危険はないのです。
とはいえ、万が一を考えて、周りには物を置かない(落下する可能性のあるものも置かない)、周囲に物がない場所を選びましょう。

②換気ができる場所

先に述べたように、炉内の温度は最高で1250℃ほどになります。
お窯の外側は触ることができるほど(40℃くらい)ですが、お窯を置いている部屋はとても温度が上がります
夏場はただでさえ気温が高く、更にお窯も稼働させるとなると、大変な熱気に包まれます。

窓を開けて適度な換気ができる場所に設置しましょう。

③普段あまり過ごさない場所

②の通り、お窯を稼働させている間は、その空間はとても温度があがります。冬場は稼働中にその部屋で過ごせても、夏場は稼働中に同じ部屋で過ごすのは恐らく不可能です。冷房を使用すれば過ごせるかもしれませんが、電気代も掛かりますし、あまり現実的ではありません。

できれば、普段、食事をしたり仕事をしたり就寝したりする部屋ではなく、あまり過ごすことのない部屋に設置するのがいいでしょう。

この3つのポイントを押さえていれば、他に難しい条件はありません。

今では、一般家庭用の電気陶芸窯が販売されていますし、電気工事が不要のタイプもありますから、一昔前に比べてかなり導入しやすくなったのではないでしょうか。
かく言う筆者である私も、電気工事不要の一般家庭用電気陶芸窯を選びました!
電気工事が必要か不要かは重要なことなので、購入時にはしっかり調べてくださいね。

ちなみに、
電気窯ってどれくらいもつの?

という疑問もあるかと思いますので、そちらについても説明したいと思います。

結論から申しますと、

定期的に点検や修理を行なえば、ずっと使えます!
電気窯本体さえあれば、ずっと使えます!

点検や修理について

お窯の炉内にある、
・電熱線
・炉壁
この2つを定期的に点検して必要に応じて修理をすればよいのです。

どちらも、お窯の購入店やメーカーから購入することや修復材料を購入することができます。

電熱線は、お窯を使用すればするだけ劣化はしていくものなので、必ずどこかのタイミングで交換する必要があります。
劣化するスピードは、お窯の使用頻度によっても変わってきますので、どれくらいの年月で交換するかというのは、一概に言えないのです。
(私は、購入当時に頻繁に高温焼成を繰り返していまして、多いときで1週間に2回も使用していました。そのせいで劣化が早く、2年ほどで電熱線を交換することに。今は、1~2週間に1回の使用がほとんどなので、それほど劣化していません。)

炉壁の劣化も、使用頻度によるかと思います。
こちらは、炉壁を修復する材料が販売されています。
私はお窯を設置して5年が経ちますが、炉壁はまだ修復せずに済んでいます。

また、修理は自分で行うこともできますが、業者さんに依頼することも可能です。
結構みなさんご自身で修理されていると聞くので、私も前回は自分で電熱線交換をしました。(個人的にはちょっと大変だったので、今度は修理屋さんに依頼しようかなと考え中です。)

これを読んで、「うちには置ける場所がない!」と思った方も、ご安心ください
陶芸窯を家に置けなくても、ポーリッシュポタリーは作れます!

焼成代行サービスという、器を焼いてくれるサービスがあります。

焼成代行サービスとは

全国各地にある陶芸教室。
多くの陶芸教室で、焼成サービスを取り入れてります。

その陶芸教室の生徒でなくても、会員でなくても、自身の作品を持ち込んで焼いてもらえるのです。
※すべての陶芸教室ができるわけではありません。
焼成価格は教室によっても様々なので、調べてみるといいと思います。
およそ1個あたり¥500~¥1200の範囲ではないでしょうか。(作品の大きさにもよります)
焼成サービスでは釉薬掛けも行ってくれますし、とてもありがたいサービスです。

私も、絵付けを始めたころは、足しげく電車に乗って焼成をお願いしに陶芸教室へ持ち込んでいました。インターネットで検索して、持ち込みの焼成が可能な教室を2~3件見つけて、何度も焼成してもらってました。

結局、「こんなにたくさん作るなら」「もっと絵付けを広めたい」などと思うようになって、家に電気窯を置くことになりましたが。

ということで、「私は頻繁には焼かないよ」という方や「家には置けない」という方は、陶芸教室の焼成サービスやネットショップの焼成サービスを利用する形でも十分活動が可能です
※ネットショップでも、焼成代行をしているところがあります(その場合は郵送することになります)。

まとめ

・一般の家やマンションでも、陶芸用電気窯は置ける
・場所は重要
・無理に窯を置かずとも、焼成サービスがある

ということで、換気ができて周囲に物が迫っていない、一日を過ごす部屋ではない場所を確保できるのであれば、お窯の設置は十分に可能!

また、お窯を置くことができなくても(あるいは検討中でも)、焼成サービスを利用することでポーリッシュポタリーの絵付けをすることが可能!

電気窯は、ずっと使える優れもの!

今回のコラムはこれで終わりです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

お窯を購入したい方の疑問に答えることができていれば幸いです☆