日本ポーリッシュポタリー協会って何?
誰でもポーリッシュポタリーの絵付けができるの?
資格に興味があるけど、始める勇気がないし、よくわからい
などなど、きっとよくわからないと思います(笑)
このインタビューでは、
代表(Rieko)が みなさんの疑問に答えながら
自身のことをご紹介していますので、
何かの一歩に役に立てば幸いです。
質問一覧
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Q1:日本ポーリッシュポタリー協会って、どんなことをしているのでしょうか?
Q2:ズバリ、本場と同じような絵付けってできるのでしょうか?
Q3:スポンジじゃなければだめなんでしょうか?
Q4:そもそも、なぜポーリッシュポタリーの絵付けをやろうと思ったんですか?
Q5:やっぱり、不器用だとできないでしょうか?
Q6:どれくらいの期間で絵付けをマスターしましたか?失敗とかしますか?
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Q:日本ポーリッシュポタリー協会って、どんなことをしているのでしょうか?
A:一言で言うと、“ポーリッシュポタリーの絵付けを広める”活動をしています。
ここのページに辿り着いたということは、読んでいる方は“ポーリッシュポタリー”を知っている方なのだと思います。が、一応、ポーリッシュポタリーのことも簡単に説明しますね。
“ポーリッシュポタリー”または“ポーランド食器”あるいは“ボレスワヴィエツ陶器”とも呼ばれていますが、それは、ポーランドの南西部ボレスワヴィエツという地域で古くから続く、伝統工芸のことです。とってもいろいろな形や柄、色があり、ぽってりとしたフォルムのマグカップなどが愛らしい、世界的に人気の食器です。
さらに言うと、その絵柄が特徴的であり、はたまたその製法も特徴的な食器なのです。少なくとも日本では主流ではない技法によって、作られています。
その、日本では主流ではない、ポーリッシュポタリー特有の絵付けが学べる(体験できる)のが、日本ポーリッシュポタリー協会なのです。
(かなり特殊?笑)
もちろん、それができるのは日本ポーリッシュポタリー協会だけです!
日本には、これまで、ポーリッシュポタリーの絵付けが体験できたり学べたりするところはどこにもありませんでした。
そこで設立したのが日本ポーリッシュポタリー協会です。
協会がやっていることを具体的に言うと、
今は、絵付けのワークショップを不定期ですが開催して、いろんな方に体験していただいたり、「デコラトル ポーリッシュポタリー」という専門の資格(通信講座)を運営して、インストラクターを排出したり、協会オリジナルの食器を販売したり、という活動をしています。
そして、近々、デコラトルポーリッシュポタリーを取得できる教室を開講予定です!現在は通信講座のみとなっていますが、みなさまからのお声もあり、待望の教室開講に向けて準備しております!
※教室については、今後ホームページやInstagram、Blogにてお知らせしてまいります☆
Q:ズバリ、本場と同じような絵付けってできるのでしょうか?
A:はい。ほとんど変わらない、同様の絵付けができますよ!
と言っても、最初から簡単にそっくりにできるわけではありません。
ここが、誤解してはいけないところです(汗)
ズバリ申し上げますと、ポーリッシュポタリーの絵付けというのは、とても技術が必要な職人の技です。
今では、ネットなどで現地の絵付け職人さんがスタンプを使ってリズミカルにスタンピングをしている動画を何本か視聴することができるので、そういった動画を見ると、本当にいとも簡単に(なんでもないことのように)ポンポンスタンプをしているように見えます。ご覧になったことがある方もいらっしゃると思います。
でも実はそのスタンピングこそが、職人技であり、難しいところなのです。
実際に、現地ボレスワヴィエツの工場で体験をされた方も「こんなに難しかったのか!」「楽しいはずなのに、難しい…」「スタンプに苦戦」という感想を持たれます。
「スタンプだから簡単だろう」という思い込みは禁物です。
筆で描く方がよっぽど簡単、と思う方もたくさんいます。
が、筆で描いたのでは、雰囲気が全く異なる食器が出来上がってしまうのです。
と、難しさをアピールしてしまいましたが(笑)
そんな難しい絵付けなのですが、初めからそういう気持ちでいれば、落ち込む必要もなく、むしろ、楽しい!ですよ。
これだけ世界的な人気を誇る食器ですから、簡単なわけがないんです(笑)
それに、ポーリッシュポタリーの魅力には“手作りのぬくもり”や“ふたつとして同じものがない唯一無二の価値”がありますから、それだけやはり手間はかかっています。
というわけで、
クオリティー(レンジやオーブン、食洗器が使えるとか丈夫とか)の面においても、絵付けも、絵付けの難しさも含めて、ずべてにおいて現地と同じようにできますよ!
もちろん、少しでも簡単にできるように、工夫はしています!
※鍵を握るスポンジスタンプのことについては、企業秘密です。
やはり、スタンプが肝なんですね!
Q:スポンジじゃなければだめなんでしょうか?
A:ポーリッシュポタリーの絵付けに使用しているスタンプは、スポンジです。
本場ボレスワヴィエツでもスポンジスタンプですし、私もいろいろと研究を重ねましたが、やはりスポンジスタンプでなければなりません。そして、スポンジ以外に有力な素材は今のところありません。
普通は、スタンプと言ったらゴム製ですよね。
でも、素焼きの陶器にスタンプするとなると、ゴムよりももっと変形自在な柔らかい材質でないと、曲面にスタンピングすることがでないですし、ゴムスタンプでは、絵具をうまく使いこなせないんです。
曲面にスタンプすることができる柔軟な材質で、絵具を弾かない性質のものである必要があります。それが、スポンジということなのです。
ところが、スポンジをスタンプとして使うには、難しいポイントがあるのです。
ゴムなどと比べて、スポンジは柔らかく、目が粗く、穴がたくさん空いています。
スポンジを切ったことってありますか?
例えば、食器洗い用のスポンジでもお掃除用のスポンジでも、スポンジを切るのって、ただ切るだけでも一苦労だと思います。
そのスポンジにスタンプとしてのデザインカットを施すとなると、かなりの労力ですし、技術やセンスも必要です。
私は、このスポンジの扱いにかなり苦戦しました!
でも、たくさん試してたくさん繰り返してたくさん研究して、今は最善の方法でスタンプを作ることができています。
(もしかしたら、これからもっと素晴らしい方法が見つかるかも?しれませんが笑)
とりあえず、現時点では今のやり方でストレスがないので、落ち着いています。
Q:そもそも、なぜポーリッシュポタリーの絵付けをやろうと思ったんですか?
A:そうですよね、そこですよね。
これは一言では伝えられない思いがあります。
私は、2016年にポーランドへ移住しました(と言っても、永住ではなくわりとすぐに日本へ帰国しましたが)。
そこで出会ったのが、日本では見たことがない可愛い食器「ポーリッシュポタリー」でした。
ポーランドへ渡る前に購入したガイドブックやネットの情報ではポーリッシュポタリーを知っていましたが、その頃はそれほど興味を持っていませんでした。
「へー。こんなのがあるんだ。」ぐらいにしか思っていなかったと記憶しています。
そもそも、ガイドブックなどポーランド関連の本を購入したのは、勉強のためでした。
これは余談ですが、
私はポーランド語なんてまったく知りませんでしたし(英語もほとんど話せません笑)、ポーランドに旅立つ前は、とにかくポーランドの文化や言葉を勉強する必要がある!と思って、出発までの2か月ほどの間は毎日ポーランド語の練習をしてポーランド語のCDを聞いていました。
あまり身に付きませんでしたけど。笑
そんなこんなで、現地でも、必死でポーランド語を使おうとがんばっていました。ろくにしゃべれないくせに、毎日のようにショッピングやお散歩、カフェなどに出かけて、覚え立てのフレーズを使って試してみたり。(チャレンジャー)
ちょっと話がそれてしまいましたが、
そんなある日、いつものようにお散歩をしているお決まりコースの先に、何やらおしゃれっぽくてお客さんで賑わっているお店がありました。
近づいてみると「ポーリッシュポタリー」の路面店でした。
「これかぁ!」と思い、中に入ってみたら、もう、すごい数の食器が棚にあふれんばかり!日本で言うと、合羽橋にある器屋さんみたいな感じでしょうか。所狭しとたくさんの食器が並んでいました。
そのどれもが、とっても可愛くて!「買おう!」と即決。
でも、買うことは決めたものの、どれにしようか目移りしまくりで。
それくらい、どれもこれも真新しくて可愛くてぜんぶ欲しくて。笑
結局、そこでは人にあげるお土産用のポタリーしか購入しなかったんです。
それが帰国後、後悔となり。
あー。なんでもっと買わなかったんだろうーーーー。と。
その心残りから、必死でポーリッシュポタリーを研究しまくる日々が始まったんです。
そして、見るうち調べるうち購入するうち、「この絵付をやってみたい」と思うようになったんです。
まずは、ポーランド大使館に問い合わせをしたり、ポーランドの団体などを探して問い合わせをしたり。と、何をするにも0からのスタートで、とってもワクワクしました!
Q:“ポーリッシュポタリーは難しい絵付”ということですが、やっぱり不器用だとできないでしょうか?
A:そんなことはありません!
どちらかというと、器用や不器用かの差ではなく、“感覚”がすべてかなと思っています。初めから、その“感覚”がたまたま上手くいく方もいます。器用か不器用か関係なく。そして、大事なのは、初めてやったときに上手くいかないからと言って諦めてしまわないことです。2回目、3回目、とやっていくうちに必ず“感覚”がわかってくるのです。
例えば、絵具の濃度の感覚だったり、スタンプを押す力加減の感覚だったり。
ぜひ、不安にならずにやってみてほしいと思います。
私も、たくさん失敗しましたから!
失敗しても、「あー、こうやるとダメなんだな。次はこうしてみよう!」と、すぐに次の作品を作っていました。
あと、練習して上手くなったものというのは、これからも飽きることがなく、長年楽しめる趣味であり、人に誇れる特技でもあります。
そういう意味でも、少し難しいからこそ、価値がありますね。
器用かどうかは、関係ないと思います!
Q:ちなみに、代表は、どれくらいの期間で絵付をマスターしましたか?今でも失敗とか、しますか?
A:私は、基本的で単純なスタンピングは数回である程度マスターしましたが、難しい絵柄のスタンピングや、より完成度が高くスピーディーで綺麗なスタンピングをマスターするのには1年~1年半ほど掛かったと思います。
そして、これからもまだ上達していく余地があると思っています。失敗も、たまにありますし。
例えば、初めのうちは3時間かけてやっていたデザインを、今は1時間半で完成することができるようになりました。もちろん、早さだけではなく、完成度も高くなっています。
でも、練習を重ねれば、今後、もっと短縮することもできるだろうし、もっと綺麗にスタンピングすることも可能だと思います。
そうやって、みんな少しずつ上達していきます。
ちなみに、初めのころは毎日毎日絵付けしていました!
ひとつのお皿の絵付けに3時間もかけていて、それを毎日、しかも、一日に2つや3つ絵付けすることも多かったです。
とにかく、早く上手くなりたかった。笑
今は、他にもやらなければならないことがたくさんありますので、絵付けは週に1~2回です。
インタビューを通して…
今回は、インタビューを通して、日本ポーリッシュポタリー協会のことや代表のこと、ポーリッシュポタリーに対する思いや絵付けのことを知ることができました!
日本では学ぶことが難しい、珍しい絵付けを、日本ポーリッシュポタリー協会では体験したり学んだりすることができるんですね。
ポーリッシュポタリー特有のスタンプによる絵付けは難しい技術でもありますが、だからこその「やりがい」と「楽しさ」があるということがわかり、とっても興味がわきました!なんといっても、その可愛いポタリーを自分で作ることができるなんて、やっぱり魅力的です。
インタビューありがとうございました。
インタビュアー:Maki
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